学校の教員という仕事が一番好きです。でも日々何か変だな~と感じていました。そこで学校や教育について書いていきたいと思います。

冗談はさておき

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自分の頭で考える

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1984年ロサンゼルスオリンピックのことである。

国民の多くが野球を知らない旧ソ連(現ロシア)が野球競技に参加しようとした。そこで国内のさまざまな競技から有望選手をあつめて、米国におくり込んだ。向かった先はロサンゼルス・ドジャース。

野球経験のない選手たちは、トンチンカンナことをやり始めた。長身の選手は右手と左手を上下逆(右バッターなら左手が上)にしてバットを握った。さらに膝もまげずに棒立ち、つまり突っ立った状態でティー・バッティングを始めた。

背の低い選手は極端なクラウチング・スタイル(背中を丸めかがみこんだ状態)だ。日本ならコーチがすぐに指導し、なおすところだが、ドジャースのコーチは一切しなかった。

しばらくすると背の高い選手が両手を逆にしてバットを握りなおした。それを見たコーチが「Good!」とさけんだ。

さらに時間が経過した。

今度は背の低い選手が極端なクラウチングスタイルをやめた。背の高い選手は、膝をすこしまげてティー・バッティングを続けた。コーチはまた叫んだ。「Good!」。

それを見ていた日本人プロ野球経験者がコーチに質問した。

「なぜ、指導しなかったのか?」。

コーチは言った。

「確かに試行錯誤して時間はかかるが、これから代表選手として戦っていく彼らにとっては、自分の頭で考えることが大切だ」。

話は変わって。

日本人プロ野球経験者が米国メジャー・リーグのキャンプを取材に行った時のことである。

若手選手がブルペンで投球練習をしていたが、明らかな欠点があった。しかしピッチング・コーチは何も教えなかった。

練習後、日本人プロ野球経験者がコーチに質問した。

「なぜ、指導しないのか?」。

コーチは言った。

「メジャー・リーグでプレーしたければ、自分で自分の欠点を理解できなければダメ。必要なら自分でコーチのところへ行き、質問し、アドバイスをもらえばよい。そうしなければメジャー・リーグでは生き残れない」。

 

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